中学生・高校生におすすめの本

「本なんて」という読書嫌いな中高生から、
「本が好き」だけど、読書から遠ざかっている中高生・大人
までを対象に、読書のキッカケがつくれるような、
読みやすくかつおもしろい本を紹介していきます。
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    あと少し、もう少し (新潮文庫)
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      評価:
      瀬尾 まいこ
      新潮社
      ¥ 637
      (2015-03-28)
      コメント:中学校の駅伝大会を題材にした青春小説。陸上経験のない顧問、陸上部でない招集メンバー・・・。エリートは一人もいないが、部長の桝井の熱意に動かされ、ぶつかり合いも経験しながら、一つの襷に思いをかけつないでいく様子がそれぞれの視点から描かれる。走ることや仲間に対して、等身大で不器用だがまっすぐな思いが伝わってくるところがとてもいい。

      JUGEMテーマ:読書
      佐藤多佳子『一瞬の風になれ』は高校生の短距離リレー、三浦しおん『風が強く吹いている』は大学生の駅伝だが、本書は中学生最後の駅伝大会を舞台にしている。上記二冊ほどのボリュームや時間軸はないし、寄せ集められたメンバーがそれぞれの思いで襷をつないでいくというシンプルな設定ながら、同じくらい感動的な小説だった。
      ほとんどの中学生男子は、端から見ればあまりしゃべらないし、不器用に見える。でも、不器用な生徒ほど何かに打ち込む気持ちや仲間に対する思いは純粋・まっすぐで、意外なほど優しい。この小説は、駅伝を走るメンバーのそういう思いが「独白」という形でリアルに表現されている。当初は部長である桝井の熱意に応える形で、それぞれのメンバーが走ることになるが、練習を通じてメンバー同士が刺激し合い、少しずつ成長していく様子がとても良かった。
      | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 23:17 | comments(0) | trackbacks(0)
      船に乗れ!〈1〉合奏と協奏
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        評価:
        藤谷 治
        ジャイブ
        ¥ 1,680
        (2008-10)
        コメント:タイトルからは想像しづらいが、私立高校の音楽科を舞台にした青春小説。「のだめカンタービレ」などが好きな人にはぜひおすすめ!

        JUGEMテーマ:読書
         一言で言うと、私立高校の音楽科を舞台にした青春小説。久しぶりに一気読みをしてしまった。主人公は、チェロを専攻するちょっとインテリぶった津島サトル。

        表向きには、高校に入学した彼らが、初めてのオーケストラや、合奏などを経験し、成長していくストーリーであるが、その中で恋愛あり、ライバルあり、倫理のおもしろい授業あり、ととても盛りだくさん。決して一流の学校ではないため、際だった才能をもった生徒がいるわけではない。ただ、音楽に体当たりする中で、その魅力にとりつかれていくところがリアルだ。

        今後の続刊が楽しみ。
        | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 21:25 | comments(0) | trackbacks(0)
        セカンドウィンド 1 (1)
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          セカンドウィンド 1 (1) (ピュアフル文庫 か 2-2)
          セカンドウィンド 1 (1) (ピュアフル文庫)
          川西 蘭
          JUGEMテーマ:読書


          今電車の中で夢中で読んでいる本です。「正統派青春スポーツ小説」とか帯に書いてあったと思いますが、僕は森絵都の『DIVE!!』や佐藤多佳子の『一瞬の風になれ』(いずれもこのブログに掲載)のようなスポーツを舞台にした青春小説が個人的に好きなのではまっています。

          ロードバイクのレースを題材にしたもので、登場する主人公溝口洋(中三)は父が同じ自転車乗りですでに亡くなっており、祖父と二人暮らし。祖父は洋が自転車にのめり込むことに反対しているが、洋は内緒に自転車の大会に出場して、有名な自転車チームのジュニアクラブの練習に参加することができた。自分専用の自転車、最新の設備の練習環境が手に入り、洋はより自転車にのめり込んでいくが、そこには矛盾や葛藤も多くあった。

          どことなくこの主人公はあさのあつこの『バッテリー』の主人公に似てるな…と思いましたが、周りに出現するライバルや相棒も魅力的だし、それからまだ1巻では進展はないが恋もあり(このあたりが「正統派」なのかもしれませんが)、次巻が待ち遠しい作品です。

          | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 21:17 | comments(0) | trackbacks(0)
          天国の本屋
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            天国の本屋 (新潮文庫)
            天国の本屋 (新潮文庫)
            松久 淳,田中 渉
            JUGEMテーマ:読書


            「天国の本屋」シリーズの第一作で、映画化もされかなり話題になった本。

            ストーリーは途中から先が読めてしまうし、深みのある本ではないが、とにかくテンポがよくて読みやすく、古さも全然感じない。二作目『うつしいろのゆめ』三作目『恋火』もおもしろいが、この一作目がやはり一番まとまりがある。

            大学生の主人公のさとしがアルバイト先の天国の本屋で「朗読サービス」をするが、このシーンがとりわけ象徴的だ。天国の本屋では、客(大人も子供も)が思い入れのある本を店員に「朗読」「読み聞かせ」してもらい、満足して帰って行く。そして、就職が決まらず半ば自暴自棄になっていたさとしも「自分」を取り戻していく。

            こういった「優しさ」や「純粋さ」を、さとしやユイという、人にはいえないような悩みを持つ者を主人公にして、さりげなく描くところがうまい。

            入りやすい本(読書入門)として真っ先に薦めたい。
            | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 22:27 | comments(0) | trackbacks(0)
            夜のピクニック
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              夜のピクニック (新潮文庫)
              夜のピクニック (新潮文庫)
              恩田 陸
              JUGEMテーマ:読書

              第二回本屋大賞受賞作で、青春小説。青春といってもスポーツものではない。

              「歩行祭」という、高校の全校生徒が夜通しで80キロの道のりを歩く行事が中心に描かれる。主人公の甲田貴子と西脇融が親友と語りながら歩行を続ける中で、ある「わだかまり」が謎解きのように少しずつ氷塊していくさまは見事だし、彼らをとりまく親友の何気ない優しさにも惹かれる。

              修学旅行やキャンプ、文化祭、体育祭、球技大会…。こういった学校行事は、クラスで、みんなで臨むから楽しみなのであって、日常の感覚でいえば修学旅行やキャンプはルールが厳しすぎるし、行動に自由もあまりない。文化祭や体育祭なども、毎年同じことを飽きもせずにやっている。

              この「歩行祭」もただ歩くだけの行事であるから、なおさら「何で?」という気持ちを抱く生徒もいるかもしれないが、そこは学校の不思議、なぜかときめきを覚えるし、ときどきはこういう場所にまた身を置いてみたいなと思う。

              ちなみに映画も観ましたがよかったです!


              | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 22:10 | comments(0) | trackbacks(0)
              機関車先生
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                機関車先生 (講談社文庫)
                機関車先生 (講談社文庫)
                伊集院 静
                JUGEMテーマ:読書


                伊集院静は『受け月』(文春文庫)で直木賞を受賞した作家で、大人向けに書かれた優れた短編小説が多い。

                挫折を抱えながらも誠実に暮らしている市井の人々を優しい視点で描き、テーマはわかりやすい。また、野球をテーマにした小説が多い(『受け月』所収の作品もそう)のも特徴だ。

                この『機関車先生』でもその特徴は十分に出ているが、本書は児童文学としての側面も持つ。

                児童数わずか七名の小さな離島の学校に赴任した、病気で口がきけない吉岡誠吾という先生が、周囲の反対や心配にあいながらも、子供たちの信頼を得ていく過程が読ませどころだ。大人たちの打算的な面も当然描かれるが、それと対比される子供たちの純粋さ、また誠吾の子供たちを見守る優しさや少し不器用なところなどが読んでいてすがすがしい。しゃべれないがゆえにより印象的に伝わる。

                なお、柴田錬三郎賞受賞作で映画化もされている。
                | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 22:09 | comments(0) | trackbacks(1)
                ナイフ
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                  ナイフ (新潮文庫)
                  ナイフ (新潮文庫)
                  重松 清
                  JUGEMテーマ:読書


                  重松清は『ビタミンF』で直木賞を受賞した人気作家で、さまざまなジャンルの文章を書いているが、複雑な現代社会に生きる「家族」をテーマにした作品が多い。「泣ける」「泣かされる」「心が温まる」作品が多いという評価もあるが、本書は子どもの「いじめ」をテーマにした短編集で、内容はやや重い。

                  ・ワニとハブとひょうたん池で
                  ・ナイフ
                  ・キャッチボール日和
                  ・エビスくん
                  ・ビタースィート・ホーム

                  いずれも「いじめ」と悩みながらも立ち向かっていく少女や少年、その家族がリアルに再現されているが、ありきたりなハッピーエンドでは終わらない。

                  けれども、どの短編でも当事者や家族が悩みながらも「いじめ」という問題から目をそらさず向かい合うところまでは描かれている。考えてみれば、「いじめ」に正面から向き合うことほど難しいことはないし、かなり「勇気」が必要だ。

                  内容やテーマが重い小説ではあるが、「エビスくん」などは感動的でもある。

                  | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 22:08 | comments(0) | trackbacks(0)
                  半パン・デイズ
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                    半パン・デイズ (講談社文庫)
                    半パン・デイズ (講談社文庫)
                    重松 清
                    JUGEMテーマ:読書


                    | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 22:06 | comments(0) | trackbacks(0)
                    王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2)
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                      王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)
                      王都炎上・王子二人 ―アルスラーン戦記(1)(2) (カッパ・ノベルス)
                      田中 芳樹

                      中学生の頃に夢中に読んでいたシリーズです。中世ペルシア風の異世界ファンタジー。まだ続刊中ですが、やはりおもしろい。

                      魅力はなんといっても、アルスラーンやナルサス、ダリューンを始めとする登場人物。歴史小説的な側面も持ち合わせているこのシリーズの中で、魅力的な人物がとにかくいきいきと描かれている。

                      この本を世界史の授業などで紹介してくれれば、みんな結構歴史にはまる?かもしれません。
                      | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 00:31 | comments(0) | trackbacks(0)
                      精霊の守り人
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                        精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)
                        精霊の守り人 (新潮文庫 う 18-2)
                        上橋 菜穂子

                        文庫化され、アニメ化もされて今話題になっているファンタジーだが、もともとは偕成社から小学校高学年以上向けに刊行されていたもので、『天と地の守り人』で完結した。

                        上橋菜穂子はオーストラリアの原住民であるアボリジニの研究者でもある。民族学的な視点から、独自の本格的なファンタジーを書いている。

                        『精霊の守り人』は「守り人」シリーズの第一作。ここでいう精霊とは、水を守る精霊のことで、100年に一度だけ、卵を産む。その卵が無事に孵らなければ、地上は日照りが続き、大干ばつとなる。

                        その卵が宿った第二皇子チャグムを偶然助けることになった、短槍使いの女用心棒バルサが、卵をめぐって襲い掛かるさまざまな追っ手かわしながら、チャグムを守っていく。

                        あらすじを語るのは簡単だが、この本の魅力は舞台設定や独自の世界観だけではない。バルサやチャグムはじめとする登場人物が、とにかくいい。みなそれぞれ悩みや苦しみを抱えながらも、必死に考えて生き、前に進もうとしている。

                        本格的なファンタジーでありながら、もとは児童書ということもあり、読みやすく物語に入りやすい。ここ最近読んだファンタジーの中では抜群におもしろかった。

                        異世界の話は、複雑で読みづらいという話も聞くが、本書は全くそんなことはないし、先に書いたとおりあくまで「人間」を描いた物語である。
                        | いどっち | (小説)中学2年〜高校2年 | 23:14 | comments(0) | trackbacks(0)
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